日本の獅子舞は、インド、中国、朝鮮半島など様々な国を超えて伝来した歴史的な背景があります。その起源について時系列に追って見てみましょう。
- インドの起源:
- 獅子舞の起源は一説によると、紀元前3世紀のインドにあると言われています。
- インドを統一したアショーカ王は、戦いで多くの犠牲者を出したことを悔いて、仏教をインド全土に広めることにしました。
- アショーカ王の石柱には獅子が彫られており、これが獅子に関する最古の記録となっています1。
- 中国と朝鮮半島:
- 中国における獅子に関する記録は、紀元前2世紀に遡ります。
- 漢の武帝の時代には、シルクロードが開通し、西域から多くの珍しいものが伝えられました。その中に獅子(ライオン)も含まれていました。
- 中国で獅子舞が定着したことは間違いないでしょう。
- 一方、朝鮮半島では、552年に干勒(ウルク)という人物が新羅という国に亡命し、獅子舞を伝えたとされています。
- これを元に、韓国独自の獅子舞「北青獅子」が作られたと考えられています1。
- 日本への伝来:
- ついに獅子舞が日本に伝来したのは、612年に奈良に到着しました。
- アジアを大移動した歴史のロマンを感じながら、日本の獅子舞を楽しんでいるのです1。